医療レーザー脱毛や光脱毛の施術前は自己処理をした上でクリニック・サロンに行く必要があります。
ヒゲなどであれば毎日剃っている人も多いでしょうから、いつも通りの処理で良いのですが、いつもは剃らないような部位は注意すべきことが沢山あります。
自己処理やケア方法を間違えると最悪、その日の施術を断られることもあります。(実際に私もありました。)
この記事では、メンズ脱毛における施術前の正しい自己処理法とNG行為をわかりやすく解説します。
目次
脱毛前に毛の処理が必要な理由
そもそもなぜ毛を処理したうえで脱毛を行う必要があるのでしょうか?毛が伸びた状態で施術をした場合にどのような不都合があるのか見ていきましょう。
肌を痛める
レーザー脱毛とは、毛の黒い色(メラニン色素)に反応するレーザーを照射して毛根(毛母細胞)を破壊することで以後の毛の再生を防ぐという仕組みであるため、体毛が生えたままだと表皮に露出した毛に対してもレーザーが反応してしまい、皮膚に火傷を負ってしまいます。
レーザーが当たらない箇所ができる
表皮に露出した長く伸びた毛が影になり、レーザーが届かない箇所ができてしまいます。これにより本来脱毛できるはずだった毛穴にレーザーが当たらず、効果が得られなくなってしまいます。
熱が毛根まで届かない
本来はレーザーが、毛穴にある毛の先端に反応し、毛を導火線にして熱が毛根まで伝わり毛母細胞を破壊します。
しかし毛が伸びている状態だと、毛根までの導火線が長くなり、毛根に熱が辿り着くころには熱が冷めてしまいます。これだと細胞を破壊するに至らず毛の再生を防ぐことが出来ません。
なぜクリニックで剃ってくれないの?
基本的に脱毛クリニックからは事前に毛を剃ってくるように言われます。シェービング代を取らないところもありますが、そこに関しても自己処理を前提としていて、たまたま残ってしまった毛を無料で剃ってくれるという意味合いになります。
クリニックが自己処理をお願いしている理由は、クリニックでスタッフが体毛の処理をした場合、施術時間が長くなりすぎて患者(お客)の回転率が下がるからです。
これでは、ただでさえ予約が取りずらいメンズ脱毛クリニックの予約が、さらに取りずらくなってしまいます。
そのため、自分で事前に処理をしていくのが1番良いのです。
自己処理法比較
一般的な自己処理方法を比べて見てみましょう。ここでは脱毛施術前の処理を想定するため、家庭用脱毛器は除外しています。
深剃り | 肌への負担の少なさ | 施術前おすすめ度 | |
---|---|---|---|
電気シェーバー | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
カミソリ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
除毛クリーム | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
ワックス | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
電気シェーバー
結論から言うと電気シェーバーが1番おすすめです。
脱毛クリニックによっては、初回の脱毛に限り毛を生やした状態で来るように言われるところもあります。
その際はスタッフの方に体毛を剃ってもらってからの施術となりますが、その際使われるのも大抵は電気シェーバーです。
メリット
1番の魅力は肌への負担の少なさです。電気シェーバーの場合、刃が直接肌に当たることがないため肌を傷つける心配がありません。また、深剃りが難しいためレーザーが反応するのにちょうどいい長さの毛が毛穴に残るため、脱毛前の自己処理としては非常に優秀です。
デメリット
逆に、深剃りできないので見た目的には毛が残ってる印象を与えるでしょう。
カミソリ
1番メジャーな自己処理法です。どこの家庭にもあるので手軽さという観点では電気シェーバーよりも優秀です。
メリット
深剃り出来るのが良いです。医療レーザー脱毛の場合はレーザーの出力が高く深剃りしてもしっかりメラニン色素を拾ってくれるため、脱毛効果が減ることはありません。それに見た目もキレイです。
デメリット
刃の全体が表皮を滑るため、肌が傷つくのがネックです。私の場合、下半身脱毛の前にカミソリで自己処理したところ、数日後に炎症を起こしてしまいました。
これは最初のカミソリ処理から1ヶ月後の太ももの画像です。(写真を撮る前にもう一度毛を剃っています。)
もちろん保湿等を怠った自分も悪いのですが、普段毛を剃らない部位は肌が弱いことが多く、剃刀を何度も往復すると肌が傷つき、炎症が起こりやすい状態になるため注意が必要です。
除毛クリーム
近年人気の自己処理方法ですが、脱毛前はおすすめできません。
メリット
除毛クリームは、タンパク質を溶かすアルカリ性の薬剤が表皮に出ている毛をキレイに溶かしてくれるため、仕上がりが非常にキレイです。また毛穴からも若干浸透するため、カミソリよりも深くの毛を処理することもできます。刃で毛をカットするわけではないため、次に生えてくる毛の先端は丸みを帯びていてチクチクする感覚もなく非常に快適です。
デメリット
脱毛効果が低くなってしまうのが残念です。カミソリの深剃りよりも深くの毛まで溶けてしまうため、レーザーが反応しきれないところが出てきてしまいます。
また、皮膚も毛と同じくタンパク質でできているため、敏感肌の人は肌荒れするリスクもあります。
ワックス等の毛抜き
ブラジリアンワックス等の毛を毛根から抜く行為は脱毛前の自己処理としては絶対にNGです。
ピンセット等での毛抜きも同様です。
メリット
毛根から引っこ抜くため、どんな除毛法よりも一番深くから毛を除去できます。次に生えて来る毛でチクチクすることもありません。
デメリット
毛穴から顔を出した毛にレーザーが反応することで毛母細胞に熱を届けて破壊するのがレーザー脱毛ですが、毛根から引っこ抜いた場合、細胞までの導火線である毛がなくなるため、脱毛効果がなくなります。
また、施術前だけでなく脱毛期間中は毛抜き行為は原則やめてください。毛を抜くことで毛周期が狂ってしまい、効果的な脱毛ができなくなってしまいます。
自己処理のタイミング
最適な自己処理法が分かったところで、処理はいつすれば良いのでしょうか?
よくある女性脱毛サイトには「自己処理の理想的なタイミングは予約日の2日前」と書いてあることが多いですが、男性の場合は前日で良いです。
当日でも良いのですが、当日だとカミソリ負け等で肌が荒れた場合に回復する時間がないので前日の処理を奨励しているクリニックが多いです。ヒゲなど、普段から処理をしているような部位は当日でも良いでしょう。
まとめ
- 施術前の自己処理は脱毛効果を高めるためにも必須!
- クリニックで剃ってくれないのは時間がかかってしまうため
- オススメの自己処理法は肌を傷めない電気シェーバー
- 除毛クリームはカミソリほど肌を傷つけないが、脱毛効果が低くなる
- 自己処理のタイミングは前日が良いがヒゲあるいは電気シェーバーであれば当日でも○